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からもわかるように科学的利用というよりむしろ、軍事的色彩が極めて高いことがうかがえる。しかし、冷戦の終結に伴い予算が大幅に圧縮されたことで、軍事・非軍事を問わず外部からの利用を強く望んでいるようだ。これらの機関はいままでに軍事・非軍事を問わずさまざまな研究をすすめ、工学的ノウハウを蓄積してきた機関である。その蓄積された技術を基に、民間をはじめ他の機関が行うプロジェクトにおいても共同研究の形態で技術的アドバイスを与えること、および施設の貸し出しを行い施設の維持を考えているようである。また、後者では実際に海洋調査を行いデータの提供を行うNaval Metorogy and Oceanography Commandなどがブースを開いていた。やはり、民間企業や他の研究機関に広く利用を呼びかけていたようである。

 

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写真2 展示会場の様子

 

2)大学
フロリダアトランティック大学(FAU)のブースでは、写真3のように無人潜水機の機体の一部を展示し、コントロールシステムの開発の担当者から、推進動力部などの説明を受けることができた。(a)は機体の前半部分で耐圧容器に電子機器が納められている。(b)は推進プロペラ軸とラダーである。説明によると展示されていた無人潜水機は自律型で20kmから30kmを航走するシステムで、大学院学生など22人のスタッフにより開発が進められているとのことであった、この無人潜水機の開発状況はインターネットに最新の情報を流し、進捗状況を公開しているようで

 

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(a) 自立型無人潜水機の前部

 

 

 

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